シュールの効用

シュールの可能性を追求するブログ

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

130 稀有書6  ナチス狂気の内幕

英訳『第三帝国の内幕』表紙 英訳『シュパンダウ日記』表紙 アルベルト・シュペーア(1905 - 1981)は、ヒトラーに信頼された建築家で、ナチスドイツの主任建築家として、ヒトラーやゲーリングなどの住居の設計から党大会会場、競技場施設などの設計を行った…

129 稀有書5 ゲーレン回顧録

ラインハルト・ゲーレン回顧録(1972年英訳版) ●ゲーレンのヒトラー批判 西ドイツの情報機関である連邦情報局(BND)の初代長官ラインハルト・ゲーレン(1902 - 1979)の回顧録。 彼は第二次世界大戦中の1942年、東方外国軍課に異動。ゲーレンは対ソ諜報網…

128 稀有書4 1937年オリンピック・ベルリン大会

第11回ベルリン大会組織委員会発行「オリンピックベルリン大会公式報告」 ウィルヘルム・リンパート出版社1937 公式オリンピック・ポスター オリンピックの聖火台 街の端に近いオリンピック・スタジアム プレススタンドのライティングデスク 日本人選手の入…

127 稀有書3 H.G.ウェルズ著『影のロシア』

H.G.ウェルズ著『影のロシア』1920 作者のH.G.ウェルズ 『影のロシア』(Russia in the Shadows)は、1921年に出版されたHGウェルズ(1866-1946)の革命後のロシア訪問記で、彼の2回目のロシア訪問(前回1914年)となる。ウェルズはこの訪問で、サンデーエクス…

126 稀有書2 『世界をゆるがした10日間』

ジョン・リード著『世界をゆるがした10日間』(1919) モスクワで埋葬されるリード(1920) 『世界をゆるがした10日間』(Ten Days That Shook the World)は、1917年のロシア「十月革命」についてアメリカのジャーナリストで、社会主義者のジョン・リード(1…

125 稀有書1 『1919年のロシアでの6週間』

アーサー・ランサム著『1919年のロシアでの6週間』の表題頁 ヒュー・ブロガン著『アーサー・ランサムの人生』の表紙 イギリスの児童文学作家アーサー・ランサム(1884 - 1967)は、『ツバメ号とアマゾン号』シリーズの作者として名高いが、彼は第一次世界大…

124『日米必戦論』の原著『無知の勇気』

作者で、孫文の顧問を務めた冒険家ホーマー・リー 『日米必戦論』の原著「無知の勇気』 コロラド州デンバー生まれのホーマー・リー(1876– 1912)は、20世紀初頭の中国の改革と革命運動に関与し、孫文の顧問として知られている。 彼の最初の本、『朱色の鉛筆…

123 3,600ポンドで販売されたスターリンのデスマスク

ブロンズ製のスターリンの両手とデスマスク ソビエトの独裁者ヨシフ・スターリン(1878- 1953)の珍しいブロンズ製の鋳造が、イギリスのシュロップシャーのオークションで匿名の入札者に3600ポンド(約54万円)で売られた。これには、スターリンの右手と枯れ…

122 ルーズベルト大統領の死と蒋介石

32代フランクリン・ルーズベルト大統領は、1945年4月12日東部戦争時間午後4時35分、ジョージア州ウォームスプリングスの彼の夏の別荘で脳出血で突然亡くなりました。 埋葬式の様子(雑誌「LIFE」1945.4.23号より) ●蔣介石大元帥による米国大統領の死に対す…

121 ポスターの歴史 6)SF映画

SF映画は、何十年にもわたって映画の主役で、特に50年代は、このジャンルの黄金時代と見なされている。その後も、「2001年宇宙の旅」(1968)から、「スター・ウォーズ」(1977)、リドリー・スコットの「ブレードランナー」(1982)と、大衆文化に大きな影…