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126 稀有書2 『世界をゆるがした10日間』

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ジョン・リード著『世界をゆるがした10日間』(1919)

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モスクワで埋葬されるリード(1920)

 『世界をゆるがした10日間』(Ten Days That Shook the World)は、1917年のロシア「十月革命」についてアメリカのジャーナリストで、社会主義者のジョン・リード(1887-1920) が現地に乗り込んで取材した記録。1917年11月7日(ユリウス暦10月25日)、ロシアの首都ペトログラード(サンクトペテルブルク)で起きた労働者や兵士らによる革命で、「十月革命」は社会主義左派のボリシェヴィキが計画実行した。ロシア革命のなかでは、二月革命に次ぐ第二段階。
 『世界を揺るがした10日間』は1919年に出版された後、リードは1919年の秋に再びロシアに戻り、1920年10月17日モスクワでチフスのため死去した。本書の日本訳は、5人の翻訳者によって翻訳され、それぞれ出版されている。