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225 稀有書 101 革命の恐怖

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・ヴィクトワール広場にあるルイ14世の彫像を下ろす図

 書名「フランス革命における象徴と風刺」アーネスト・ヘンダーソン著(1912)
●フランス革命(1789.7.14. – 1795.8.22.)
 1789年7月14日は、パリの民衆がバスティーユ牢獄を襲撃・占領した日を、フランス革命の勃発とされている。
 1791年6月20日に国王ルイ16世の逃亡があったが、ヴァレンヌで捕まり、パリに連れ戻された。約1年半後の1793年1月21日にギロチンにかけられる。93年10月16日には、王妃マリー・アントワネットも処刑された。
 1年後の1794年7月27日、フランス革命暦II年、テルミドール9日に起きたクーデタで、フランス革命を主導していたロベスピエール派独裁に対立する勢力によるクーデターで、一連のフランス革命は終焉したとされ、市民革命は終わりを告げた。
 1795年8月22日に普通選挙制による採否を問う投票が行われ、9月23日、新憲法が公式に発足した。なおバスチーユ監獄襲撃の一周年を記念して翌1790年7月14日におこなわれた全国連盟祭が、「フランス革命記念日」(パリ祭)の起源となっている。
 本書は、当時の事件を風刺したカリカチュア(風刺画)を用いて歴史を解説するユニークな編集となってる。

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・ルイ16世を救う唯一の希望は、上空に浮かぶブランシャールの気球に乗ること。 

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・コンシェルジュリーの独房にいるマリー・アントワネット。
右図は、セルの配置と憲兵が占めるセルの配置。

 資料 Symbol and Satire in the French Revolution. By Ernest F.Henderson. G. P. Putnam's Sons 1912