シュールの効用

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223 稀有書 99 シュールなインド宗教画

 インドのヒンドゥー教徒の間で発達したミニアチュールには、クリシュナ伝説やシバ神話などを主題としたものが多い。題材が神話であるので、「童話の挿絵みたい」といえないこともない。
 こうした素朴な絵画も多くは海外の美術館に収められ、もはや庶民がインドで安く手に入れることは出来ない。それは日本の浮世絵と同じかもしれない。

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●ガルーダとヘビの戦闘

 悪魔の将軍が無数の蛇を神々に放り投げると、神々はガルーダに命じヘビに襲いかかる。 ここでは、彼らが鋭くて強力なくちばしで蛇を傷つけて殺している。

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●丘に火を発する行者

 奇跡を起こす若くてハンサムな行者は、虎の皮の上座って定期的に火の犠牲を実行する。 この修行を多くの老若男女が見学している。

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●悪魔アガの殺害

 クリシュナが牛と友達を連れて牧草地に行くと、ニシキヘビに化けたアガが彼らを待っていた。アガは口を大きく開けたので、それは森を通る小道のように見えた。疑いを持たない牛と牛飼いがそこを通り、アガの口に足を踏み入れたが。
 出典 ESSENCE OF INDIAN ART by B.N.GOSWAMY. ASIAN ART MUSEUM OF SAN FRANCISCO.,1986