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169 稀有書 45 10人の著名スパイ

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モー・バーグ(米・プロ野球選手)

 イギリスのフューチャー出版社発行『スパイと秘密戦』(2019)に「10人の著名スパイ」が特集されていた。以下はその10位と7位を紹介。

・10位 モー・バーグ(1902 - 1972)
 アメリカのプロ野球選手(捕手)。ボストン・レッドソックス、シカゴ・ホワイトソックス等に所属。同時に日本の地形を写真に収めて、アメリカに提供したスパイだった。1934年、日米野球のためメジャーリーグ選抜として再来日した。一行が天皇皇后に謁見した際には日本語で天皇と会話をした。滞在中の11月29日に大宮球場で開催された試合を欠場して、ジョセフ・グルー駐日大使の娘を見舞うと偽って明石町の聖路加国際病院へ向かい、その屋上から、東京湾内の軍艦、兵器工場、製油所、皇居、工場群、鉄道線路など、東京市街一円を16ミリカメラで撮影した。これらモーが撮影した映像は1942年に行なわれたドーリットル日本本土爆撃の資料として利用された。(日本ウィキペディア)
・9位 ロアルト・ダール(英小説家1916-90)
・8位 ジャコモ・カサノヴァ(伊術策家1725-98)

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ラッキー・ルチァーノ(GETTY IMAGES)

・7位 ラッキー・ルチァーノ(伊マフィア1897-1962) 
 ニューヨークの暴徒のボスが、米国諜報機関とどう繋がりがあったのか?ラッキー・ルチアーノは1940年代を通して機関のために働いた。
 1936年、彼は62件の「強制売春」で30年から50年の懲役刑を言い渡され刑務所にいた。1942年、ノルマンディーと呼ばれるフランスの遠洋定期船が軍の輸送船に改造されたあと、発火して沈没した事件が起きた。米国当局は破壊活動を疑って、港湾労働者を支配していたギャングのルチアーノに、事件の加害者を暴くために彼に声をかけた。ルチアーノは、彼の暴徒のつながりから監視されていない刑務所の訪問を許可され、数週間のうちに、ドイツのスパイ8人がノルマンディー沈没の容疑で逮捕された。また彼は、1943年のシチリア侵攻にも協力したという。

・6位 イアン・フレミング(英小説家1908-64)
・5位 ハリー・フーディーニ(ハンガリー奇術師1874-1926)
・4位 クリストファー・マーロー(英劇作家1564-93)
・3位 ジョセフィン・ベーカー(米ダンサー1906-75)
・2位 スターリング・ヘイドン(米俳優1916-86)
・1位 ベーデン・パウエル(英ボーイスカウト創始者1857 - 1941)
出典 Spies and secret Wars Third Edition, 2019 Future Publishing limited