シュールの効用

シュールの可能性を追求するブログ

(8) シュールな肖像

シュール・レアリスムの作品が紹介される際には、サルバドール・ダリ(1904 - 1989)がひときわ注目を浴びるため、他の作家が紹介されても目立たなかった。たとえシュールな作品を描いても、ダリと比較されて損をしている。
 ダリの作品は、描かれる事物が写実的で、変化している箇所が必要以上に変貌しているため、逆に事物の本質が見えにくくなっているのではないかと思わせる点がある。しかしタイトルの付け方は抜群で、作品を謎めかせ、奥行きを深めることに成功している。
画題に政治家が描かれることは少ないが、以下の2枚はその例外と言える。

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ヒトラーの謎 (1938)

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部分的な錯覚ーピアノにレーニンが6回登場 (1931)