(7) 夢のシュール化
ベルギーの幻想作家ポール・デルヴォー(1897-1994)は、真夜中の屋外を裸体で歩く美女の作品で有名である。それはまさに夢の世界であるが、夢にしては細部迄クリアに見えるところがシュールといえる由縁である。
ここにあげた2枚の作品は、いずれも裸体の美女が登場している。しかし主人公の男性は手に持った何かを調べるため、眼鏡をずらしている。
夢ではたえずイメージの連想から場面が変化するが、この男性は夢の世界からも置いてきぼりを食っている。すばらしい着眼点である。
ベルギーの幻想作家ポール・デルヴォー(1897-1994)は、真夜中の屋外を裸体で歩く美女の作品で有名である。それはまさに夢の世界であるが、夢にしては細部迄クリアに見えるところがシュールといえる由縁である。
ここにあげた2枚の作品は、いずれも裸体の美女が登場している。しかし主人公の男性は手に持った何かを調べるため、眼鏡をずらしている。
夢ではたえずイメージの連想から場面が変化するが、この男性は夢の世界からも置いてきぼりを食っている。すばらしい着眼点である。