シュールの効用

シュールの可能性を追求するブログ

(6) 神話のシュール化

イタリア人画家のジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)は、1906年家族(イタリア人)とともにギリシャを離れ、フィレンツェに移住する。彼は4年間のミュンヘンの生活(1906-1910)で、画家ではベックリン、思想家ではニーチェの影響を受ける。
 キリコは1912年にパリの展覧会に作品を発表したが、独自なテーマが理解されなかった。しかし詩人のアポリネールに評価され、ダダイスム(1916年〜)、シュルレアリスム(1924年〜)に大きな影響を与えた。神話は時代によってその衣装を換える。

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ユリシーズの帰還1968

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エディプスとスフィンクス1968