シュールの効用

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108 見せしめにされた死刑囚(清朝時代) 

  写真は、1909年にイギリスで出版された「中国に見られる事物」に紹介された囚人の写真である。1909年といえば明治42年で、中国はまだ中華民国成立(1912年)以前で、清の法律下にあった。

●屋外の死刑囚

 囚人は屋外にある檻のなかに入れられ、足下に置かれた6枚の平らな石の上に乗る。頭は檻の外に出ているが、首は固定されている。毎日、石が一つづつは取り除かれるため、遅かれ早かれ囚人の絞首の威力が確実となる。もっとも、犠牲者の関係者がこの野蛮な拷問をやめさせるために、彼に毒を盛って楽にすることができた。 当時、竹棒による100回叩きは、洗練された拷問とされる。 普通の泥棒は、通常、首枷の刑を強要され、囚人は横になることも、食事することもできない。そして、市民が慈悲深くなく、食事を与える者がいなければ、餓死することもあった。 出典 THINGS SEEN IN CHINA BY J. R. CHITTY (London 1909)

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見せしめになった檻のなかの囚人