シュールの効用

シュールの可能性を追求するブログ

94 ヨーロッパのイスラム教徒

 キリスト教に次ぐヨーロッパ第2の宗教のイスラム教徒は、2つのコミュニティが存在する。最初は、スペインまたはバルカン半島がイスラム帝国のときに、イスラム教に改宗した地元の人口によって表された。スペインは1492年のグラナダ陥落によってイスラム教徒が減少したが、バルカン諸国の一部では依然として強い(アルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニアなど)。西ヨーロッパでは、第二次大戦後にのみ、多くのイスラム教徒が現れたため状況は異なる。
 これは最近の現象で、これらのコミュニティの存在は世代ごとに大きく異なる。イスラム教の宗派に注目すると、すべての宗派がヨーロッパに存在する。ドイツ、フランス、ベネルクス、英国、トルコ、ボスニア、アルバニア、パキスタンには、地域的法慣行に寛大で、商業に理解を示す学派ハナフィー派が多い。
 この流れは、イスラム教徒の言語の理解が関係したヨーロッパへの目的地への流れであった。 インドのイスラム教徒は英国に向かい、北アフリカのイスラム教徒はフランスに、トルコのイスラム教徒はドイツに出発した。
 今日、イスラム教徒ははるかに幅広い国のグループから来ており、どこにでも行くので複雑となっている。2015年にシリア難民がヨーロッパに大量に流入したことで、ドイツ、スウェーデン、オーストリアの状況は、これらの国々が多数の難民を受け入れるにつれて変化した。出典:  Islamic Marketing by Cedomir Nestorovic (Springer 2016)

f:id:danbuer:20201214111837j:plain

図1 ギリシャ(オスマン帝国)アテネのバザール(19世紀初頭)(Wikipedia)

●ヨーロッパ諸国におけるイスラム教徒数と各国民全体の%。
フランス 470万  7.5%
ドイツ  411万 5.1%
イギリス 286万 4.6%
アメリカ   259万 0.8%
イタリア   158万 2.6%
スペイン   102万 2.3%
カナダ        94万 2.8%
オランダ     91万 5.5%
ベルギー     63万 6.1%
オーストラリア 39万 1.9%
ロシア 1637万 11.7%
(調査January 2011, Pew Research Center)

f:id:danbuer:20201214111918j:plain

図2 パリのグランド・モスケ(Wikipedia)