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(51) 33階級入門儀礼

この図はフリーメーソンの最高位33階級の入門儀礼を描いたもの。出典は(HISTOIRE PITTORESQUE DE LA FRANC-MASONNERIE. 1843)
ホールの中央、 洋紅色のカーペットで覆われた四角い台座の上に、開いた聖書と剣がある。台座の横に人骨が立っている。左手にテンプラー騎士団の白旗を持ち、右手にもつ短剣が突き上げられた。」
●8万人のメーソン会員の死  1933年、アドルフ・ヒトラー(1889-1945)は、権力を掌握した早い時期に、全ての秘密結社は彼の世界征服の計画に有害であると断言した。その当時、ドイツには85,000人のメーソン会員がいた。フリーメーソン担当だったアイヒマンは、ひそかに彼らのすべてを処刑するという厳しい命令を出した。言うまでもなく、彼の命令は実行され、80,000人のメーソン会員が、会員であったという理由で殺された。
●フランスの場合 フランスが1940年6月に陥落したとき、ビジー政府はフランスの2つのフリーメーソン本部を解体した。そして彼らの資産が押収され、競売で売られた。 戦前に反フリーメーソンの本「革命とフリーメーソン」を書いたベルナァル・ファイは、ビジー政府が設置した反フリーメーソン活動を担当した。彼は、何千人ものフリーメーソンの逮捕し、ほぼ1,000人の強制退去、ほぼ1,000人の死亡と、多くの資産押収を担当した。
出典 Lindner「Die Königliche Kunst im Bild 」(オーストリア)1976. The Forget-Me-Not by Grand Lodge of Iowa, A.F. & A.M. (2002.8)

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33階級入門儀礼