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(74) インドの古習の悲劇

過去の戦争では、男性や子供たちは殺され、あるいは奴隷に売られた。一方、女性はレイプされて殺され、時には戦勝者の賞品となった。

インドの支配者層のカーストのラージプートは、彼らの女王と高貴な女性に、イスラム教の勢力によるそうした事態を防ぐための儀式、「ジョウハル(燃焼)」を制定した。

インドの歴史では、「ジョウハル」より有名なサティの慣習(夫の葬儀での未亡人の焼身自殺)があるが、この2つには大きな違いがある。「ジョウハル」は戦争中にのみ行われ、女性だけでなく子供も巻き込まれ、夫と妻の両方が生きているときに犯されたという。(資料・画とも Ancient Origins.net )

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図1 サティーを描いた絵画。この慣習はヒンズー教の未亡人に適用され、 1800年代に非合法化された

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図2 1568年のチットール要塞の崩壊。チットール包囲中のラージプート女性の「ジョウハル」。女性は敵に捕らえられるよりも滅びることを選び、この戦いで300人の女性が死亡した。