シュールの効用

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(44)インドで牛が神聖な訳

ヒンズー教徒は、牛の尻尾が死の川を越えて彼らを運ぶことができると信じている。 人が死んだら、多くのヒンドゥー教徒が牛への愛を示すためにできることをする。彼らは農家へ行って若い雄牛を買う。それから聖職者を呼び、死者の名において動物に聖水を振りかけてもらう。さらに彼らは寺院で生贄を捧げる。

それから雄牛を、4頭の若い雌牛と結婚させた後、牛を好きなようにぶらつかせておく。牛は穀物と野菜を食べれるバザーに行くことが好きである。しかしこの雄牛が、どうして死者のためになるか?

牛はシヴァ神に仕える神聖な動物とされている。そしてシヴァ神は、雄牛が荷車を曳いたりせず、自由にさせることを大変に喜ぶと言われる。そこでシヴァ神は、地獄の王のヤマ神に言う。

「その死者には功績が加わった」と。そして死者は加わった「善行」を得て、地獄行きを免れるのである。

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ミルクをしぼるクリシュナ basohli painting(画集)より