シュールの効用

シュールの可能性を追求するブログ

(22)富士山のシュール

富士山の絵では、浮世絵の中では北斎(1760-の「富嶽三十六景」がもっとも人気がある。そのなかでも富士山に波がいまにも襲いかかりそうな「神奈川沖浪裏(なみうら)』がもっとも知られている。
このシリーズに人気を集めたため、北斎は今度『富嶽百景』に挑戦した。こちらは白黒で、ユーモアのある感じの作品にしあがっている。1つは構図の奇抜な「遠江(とおとうみ)山中の富士」、一つは節穴から障子に映った「節穴の富士」。(作品出典 Hokusai - One Hundred Views of Mt.Fuji George Braziller. Inc. 1988)

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遠江(とおとうみ)山中の富士

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節穴の富士