(67) マスター・アパートメンツ
ニューヨーク市マンハッタンにある27階建てのアールデコの超高層ビル、マスターアパートメンツは、1920年に画家のニコライ・レーリッヒ(1874-1947)と妻ヘレナ(1879‒1955)によって設立された芸術研究所、マスターインスティテュート・オブ・ユナイテッドアーツのために建てられた。
このマスター(大師)の名前は、アグニヨガの主催者ヘレナ・レーリヒが、メッセージを受けたモリヤ大師、そしてポタラ宮を建設したダライラマ5世(1617 - 1682)の生まれ変わりといわれた神智学者ニコラス・レーリッヒが関係している。レーリッヒに資金提供したのは、金融家ルイス L. ホルヒで、レーリッヒが中央アジアを旅行していたときに、多くの土地を取得した。1928年、ホルヒはマスタービルディング社を設立し、博物館、研究所、超高層ビル計画を手伝った。
1928年1月に提出された高層ビル計画では、尖塔が上にある千鳥状のピラミッド形をした仏舎利塔が上にある24階建てのアパートメントホテルだった。実際に建設されたとき仏舎利塔は破棄され、追加の3階建てになった。