シュールの効用

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185 稀有書 61 ヨハネスブルグを描く

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1マーケット通りとコミッショナー通りのアーケード(ヨハネスブルグ)

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2 マーケット通りのジマン・ビル(ヨハネスブルグ)

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3 コミッショナー通りのエクスプロレーションビル(ヨハネスブルグ)

 ピクトン・シーモア画「トランスバール・リパブリカン」
         ヨハネスブルグとプレトリアの図画

 ヨハネスブルグは、南アフリカ共和国最大の都市で、ハウテン州の州都である。ヨハネスブルグの主幹産業は、商業及び金融。白人の割合は14%という。この都市の建物を描いたのはピクトン・シーモアで、1952年に続いての作品。画は41枚あり、いずれも白黒で独特の雰囲気がすばらしい。
 ピクトン・シーモアがこのシリーズの最初の作品(Western Provincial,1952)を出版したとき、すでにヨハネスブルグとプレトリアの初期の建築物と建築家へのオマージュとして、現在のアルバムを計画していた。そして計画通りにピクトン・シーモアが描いた当時の予備的なスケッチは、そこに含まれる多くの建物がその後取り壊された。
 特にヨハネスブルグでは、新しい建物が驚異的なスピードで進んでいる。その結果、市はその魅力の多くを失っているが、ここに描かれているすべての建物は、世紀の変わり目以前のトランスバール時代(1910-1994)に建てられた。
 出典 TRANSVAAL REPUBLICAN,DRAWINGS OF JOHANNESBURG AND PRETORIA. MASKEW MILLER LIMITED CAPE TOWN 1956