174 稀有書 50 アメリカ災害史
本書は、1492年の「クリストファー・コロンブスの最初の航海」から、2005 年に発生した「ハリケーン カトリーナ」までが年代順に収録されている百科辞典である。もちろん2001年の「 9.11 テロ攻撃」は5ページにわたって記載されている。
日本に関係する項目として、「真珠湾攻撃」(1941)、「日本への原爆投下」(1945)もある。同じ年に「飛行機がエンパイアステートビルに墜落」という項目があるので、その頁を見ると以下の説明があった。
●爆撃機、ビルに墜落
「1945 年の夏、一連の異常な出来事により、米国史上最も奇妙な航空事故が発生した。7月28 日の朝、ニューヨーク市上空を飛行していた 2 エンジンの B-25 陸軍航空軍爆撃機が、当時世界で最も高い超高層ビルであった 102 階建てのエンパイアステート・ビルディングの79 階に墜落した。
この事故で、パイロットを含む 14 人が死亡し、25人が重傷を負った。 エンパイアステート・ビルは、1931年5月に完成したとき、「世界の驚異」の1つと見なされていた。33番街と34番街の間の5番街のマンハッタンのミッドタウンに位置し、標高1,250フィート、ほぼ1/4マイルのエンパイアステートビルは 国の主要な観光名所の 1 つであり、年間 200 万人の訪問者がその展望台に集まった。 」
●影響
この事故により、航空機が高層ビルのある都市の上空を飛行する危険性が実証された。3 か月後、民間航空局はマンハッタンのミッドタウンとロウアー マンハッタンの最低高度を2,500 フィートに設定した。