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(56) オリンピアのゼウス像

『オリンピアのゼウス像』は、パルテノン神殿の建設の監督で彫刻家のペイディアスにより、紀元前435年に建造されたゼウスの彫像。古代オリンピックにおける奉納競技の本尊とされていた。

紀元前5世紀頃、オリンピアにゼウス神殿が建造され、ゼウス像はこの神殿の奥に収められた。座像でありながら、全長は約12mあった。(現在の奈良の大仏像は高さ約14.7m)

本体は杉で作られ、表面を象牙で覆っていた。表面は常にオリーブ油を塗布していた。座席は金、象牙、黒檀、宝石が飾られていた。右手に勝利の女神ニケを載せ、左手には鷲を頂いた錫杖を握っていた。

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彫刻された「オリンピアのゼウス像」 作者はカトルドメール・デクィンシー(1815)