シュールの効用

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(55 )ヘラクレスのヒドラ退治

ギリシャ神話によると、ヘラクレスはゼウスの神とミケーネ王妃アルクメネーとの間に生まれた。ゼウスはアルクメネーの夫に姿を変え、彼女の元を訪れたのだ。これを知ったゼウスの妃ヘラは、怒りと嫉妬で、「もし男子が生まれた時は、決して許さない」として、ヘラの怒りがヘラクレスに一生ついてまわる。

ヘラは狂気の神リュッサを使い、ヘラクレスを狂人に変えてしまう。狂気になったヘラクレスは、メガラと我が子を火の中に投げ込む。正気に戻ったヘラクレスは、自分の行為を深く悔い、メガラの兄の元を訪れ、償いのためどんな苦難でも受けることを誓う。そしてこの苦難の行が、彼の12の冒険となる。

12の冒険とは、このレルネア谷のヒドラ退治。そしてスチュンパロスの怪鳥退治。ポセイドンの牛の生け捕り。冥界の番犬ケルベロスの生け捕りなどで、ヘラクレスは10年間に全てを成し遂げる。

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ルーカス・クラナッハ画「ヒドラと戦うヘラクレス」