(46)仏陀の歯を祀る
仏陀(釈迦)の歯は、スリランカ中部州キャンディに位置するマーリガーワ寺院(佛歯寺)に納められている。
仏陀は死後火葬にされ、その遺骨や歯はインド各地に分骨された。
年代記の『チューラワンサ』(37章)によれば、スリランカにはスリー・メーガワンナ王(301-328)の治世9年に、インドのオリッサから女性が仏陀の犬歯を持ってきたとされ、法輪堂におさめられたという。これは法顕の『仏国記』にも記されている。これ以後、王都が移動すると仏歯もそれに伴い、現在はキャンディの仏歯寺に納められている。
毎年、3週間にわたるキャンディ・エサラ・ペラヘラ祭が開催される。1982年、仏歯寺と旧王都はユネスコの世界遺産に「聖地キャンディ」として登録された。