シュールの効用

シュールの可能性を追求するブログ

(27) シュールの女性画家(2)

ケイ・セージ(1898~1963)は、ニューヨーク州ウォーターヴリートに生まれた。1937年に渡仏。翌年1938年にシュールの展覧会でキリコの作品を見て衝撃を受け、自身もシュランデパンダン展(Salon des Surindépendants)に油彩を出展し、アンドレ・ブルトンと画家イヴ・タンギーに評価された。同年パリで開催された国際シュルレアリスム展にも出展する。1939年第2次大戦が始まると、彼女はアメリカに帰国、翌年1940年、米国に亡命したタンギーと結婚。
アメリカでは2人の作品は高く評価され、彼女の作品は定期的に全国展示会に含まれて賞を獲得し、主要な美術館に売却された。
1955年に夫タンギーが急死したのち、彼女は1963年孤独のうちに拳銃自殺した。
画像出典 Brodskaïa著 Surrealism 2015

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I Saw Three Cities, 1944

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Tomorrow is Never, 1955