シュールの効用

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(15) ヘビのシュール

巨大な蛇アナコンダは、1997年に公開されたパニック映画「アナコンダ」で有名となった。下の挿絵のアナコンダを描いたのは、イギリス人ジョン・テッドマン(1744-1797)で、彼は1773年から5年間、兵士(キャプテン)として南米北東部の国スリナムに住んでいた。イギリスに戻った彼は、現地での経験を原稿をまとめ出版した。 蛇に対する現地人の扱いがとても素朴で面白い。
下の挿絵は、野口英世の著『蛇の毒』(1909)に掲載されたソノラン・サンゴヘビで、毒蛇の毒に関する研究書でワシントン・カーネギー研究所から出版された。この蛇はメキシコ北西部と米国南西部に棲息。
資料=アニタ・ビーン「18世紀アメリカの動物と作家」(2004年)より

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木に吊るされたアナコンダ(J・ステッドマン画)

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ソノラン・サンゴヘビ