シュールの効用

シュールの可能性を追求するブログ

(5)シュールな空

ベルギーのシュルレアリスム画家ルネ・マグリット(1898年〜1967年)にとって「空」は特別の存在でした。
彼が絵の背景に描くときの空と、空そのものを描くときも同じような表情です。制作年代が変わってもそれは同じでした。それをマンネリと捉えるか到達点と見るかは観客に委ねられています。
 現実の空の雲は常に変化しています。それを彼は絵画のなかではなく、そのタイトルで表現しました。

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偽りの鏡 1928年

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呪い1931年